北国にある終の棲家は築30年近いマンションです。
人間同様色々古くなってきたタイミングで、老後生活を快適に過ごせるようリフォームを思い立ちました。
まずはキッチンリフォームについてです。
キッチンの耐用年数はメーカーにもよりますが、一般的には10~20年と言われています。
高齢者になっていきますので、今後を過ごすにあたって便利なものは導入し不自由と感じるであろうモノは無くすという考え方で進めていきました。
私の頭に真っ先に浮かんだことは“キッチン上部吊戸棚を撤去したい”でした。
身長157㎝の私ですが、吊戸棚の取っ手には何とか手が届きますので扉を開けることはできます。
しかし踏み台がなければ中の荷物を出すことができず、まして吊戸棚の中の上の段に関しては小さめの踏み台でも無理で本格的な脚立を持ってくるかキッチンの作業スペースに上ってやっと届くという状態でした。
いちいち踏み台を持ってくるのは本当に面倒です。
まして脚立なんか…言うまでもありません。
吊戸棚にはストック食材-乾麺・砂糖・乾物・海苔などを入れていましたが、“使いかけがまだあった”とか“ここにしまってあったのか”といった未知との遭遇の場所になっていました。

“収納がないのは不便ですよ”と施工会社の方には不思議がられましたが、“いらないです”の一点張りでお願いいたしました。
高齢の叔母が吊戸棚からモノを取ろうとして踏み台に上り足を踏み外して転んだですとか、友人が50肩で腕が上がらないから吊戸棚のものは出せないと言っていた話を聞いていましたので、老後を過ごそうとしている住宅に吊戸棚は必要ないと思いました。
年齢を重ねたものにとっては怪我が一番怖いですから。
主人との2人暮らしですのでストック食材の量は知れていますし、新しいシステムキッチンの収納力は昔のモノとは比べ物にもならないくらいありますので今のところ不自由は感じていません。
リフォーム後初めてキッチンに入った時は、シンクの下や食洗機の下など“こんなところにも引き出しがある‼”と一人大騒ぎしました。
本当に進化しています。


写真のようにきれいに吊戸棚撤去していただきました。
吊戸棚がなくなったおかげで、シンク上の照明を点けるだけでキッチン全体もそして手元もとても明るくなりました。
白を基調にしていただいたのでキッチンが余計に広く感じます。
キッチンリフォームで私がどうしてもともうひとつこだわった点があります。
それはタッチレス水栓を設置することです。
別の記事で書いていますので良ければお読みください。

リフォームの際にビルトインの食洗機を設置しています。
主人と2人ですので食器の量はありませんが、脂汚れの強い皿やニオイの付きやすいタッパーウェアなど手洗いで綺麗になりにくい時に重宝しています。
老眼で汚れが見えにくくなってきているので便利なものは利用したいです。
キッチンをリフォームしたことでこんなに快適さを感じるとは思いませんでした。
キッチンパネルのおかげで汚れも簡単に落ちますし、レンジフードの掃除も簡単です。
お金はかかりますが、心の余裕を手にでき費用対効果は絶大です。
少し背伸びをした暮らし、上質な暮らしを終の棲家で…