結婚してすぐの事、主人が印鑑を作ると言い出しました。実印と銀行印の2種類です。
ありふれた苗字ではないので市販品で対応できないし私も了承です。
当時住んでいた東北で昔ながらのハンコ屋さんに入ると若い男女が何しに来た?という感じで迎えられましたが、事情を話すととても親切に対応していただけました。そしてその時に教えていただいた話です。

印鑑ってどちらが上になるか目印がついていると思います。いちいち確認しなくてもササッと押せるように。
しかしそもそも印鑑を押すという行為は、重要な契約の際に行う事です。
人生を左右するかもしれない大事な契約の場でポンって押して良いわけがありません。
ですのであらためて印鑑の上下を確認し心して捺印する、今一度冷静になる時間を作るため目印は必要ないということだそうです。
今でも印鑑を押す際には思い出します。
少し背伸びをした暮らし、上質な暮らしを終の棲家で…