30年近く前の話になりますが、新婚生活を始めたのは仙台です。
JR仙台駅から10分ほど歩いた小さなコーポの1階、家賃は5~6万くらいだったと記憶しています。
主人は入社2年目手取り17万ほど、贅沢はできなかったけれど楽しく過ごしました。

仙台に行く機会が出来たので、記憶を頼りに歩いてみました。
迷って遠回りしてしまいましたが、なんとか見つけました。
周囲の家はほとんど建て直されていますが、こちらは当時のままです。
懐かしいです‼
ベビーカーに娘を乗せ、よく散歩したのが商店街です。


ちょうど七夕祭りの準備中でした。
仙台名物吹き流しを取り付けている方々もたくさん見かけました。
地面すれすれまでのもっと長い吹き流しだったと思うのですが、今は触れられないようですね。
商店街にあったお店はほとんど変わってしまって…新しい街に来た気分です。

勾当台公園にも立ち寄ってきました。
当時は今ほどの暑さではなかったので散歩も苦ではなかったけれど、日陰が少ない道を歩くのはなかなか大変です。
仙台に行くことが決まって一番楽しみにしていたことがあります。
それは“せり鍋”を食べることです。
旬は冬なので用意がない店舗もあるようなのですが、通年で提供しているところを探しておきました。

比内地鶏の焼鳥盛り合わせと鴨肉のせり鍋
今まで食べていたせりとは全然違ってえぐみがとても少ないです。
時期が違うので根っこ部分を食べられないのは残念ですが、本場のせりは違うと感動です。
鍋のつゆはすごく甘く、ポン酢を足して食べることにも驚きました。
比内地鶏も思いがけずに口にすることができ、美味しくいただきました。
新婚当時を思い出す時間になりましたが、当時の面影を見つけることがあまりできなかったのも事実です。

駅前のペデストリアンデッキは随分と大きくなっています。
空港までも仙台駅から電車で行けるようになりました。
長女・次女と家族4人で暮らしていた街の思い出は心の中にしまっておきます。
昨年は定山渓に出かけましたが、今年は仙台。
来年はどこに行きましょうか…

少し背伸びをした暮らし、上質な暮らしを終の棲家で…